「さーて。そろそろ始めよっか」 
「そうだねー。千佳ちゃんも、もう落ち着いたでしょ?」 
二人はさっさとベットに上がると、千佳に手招きする。 
「…う゛ー」 
千佳は嫌々ながら、同じくベッドに座った。千佳の前に由美、後ろに麻美。 
麻美が千佳のお腹に腕を回し、ぎゅーっと抱きつく。 
「千佳ちゃんの髪、いい匂い〜」 
「麻美、本っ当に抱きつき魔なんだから…」 
由美が呆れたように麻美を見る。 
「麻美ちゃん。くっつくのはいいけど、胸はもう駄目だよ」 
「分かってるよ。でも、凄かったよね〜…『あっ!』とか言っちゃって」 
麻美が千佳の声マネをした。 
「麻美が上手かったのは分かるけど、そんなに気持ち良かったの?」 
千佳は違う、と弁解するが、二人はにやにや笑って応じない。 
「言い訳したって意味ないって。千佳が感じちゃってたのは分かってるよ」 
「乳首おっきくなってたしねー」 
三人も保健体育の授業は受けているし、年頃の女の子だ。 
たまには学校で「お兄ちゃんの部屋にHな本があって―」とか「夜トイレに起きたら、パパとママが裸で―」 
などといった話もする。 
なので、三人ともそれなりには性についての知識があった(勿論、その内多くは間違っているのだが)。 
「おっぱい触られたりしてHな気分になると、『感じちゃう』ん…だよね?」 
「で、どんどん気持ちよくなって最後にイっちゃう、と」 
千佳は、自分の体を挟んでそんなやりとりをする二人に割って入る。 
「もぉー。わざわざ口に出して言わないでよっ!いいから早くやって終わりにしようよ」 
「はいはい。じゃ、足開いてよ」 
「え?あ…そっか」 
今までの二回は無理矢理だったが、今回は一応合意である。 
とはいっても、自分の意思で足を開くのはかなり気恥ずかしい。 
千佳は体育座りの姿勢から中々足を動かさない。 


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